花咲pitch

ベランダも横浜FCも希望の花咲乱れ・・・惜しみない愛を語れたら…

2015 上海

W想定外 @ 朱家角

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朱家角バスターミナルに到着。
60分を少し超える所要時間は、“無事” を担保した結果と思えば気にするタイムオーバーではありません。

「今日はこの三日間で一番、お天気いいし」と、気分は上々です。

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普安路のバスターミナルと違って、ここにはバス待合室があって、ベンチや売店、そして、トイレという基本的な設備が整っています。

バスを下車して待合室に入ったのは、写真の通路を前方に進まないとターミナル正面玄関を出られない順路になっているからです。

その前に、写真の通路後方突き当たりにあるトイレに寄ることにします。

体験レポでは、「とてもトイレの体を成していない」トイレだと語られていましたが、それは3年くらい前の話。

もう、近代的なリニューアルが施されているかもしれない、というほのかな期待を込めて、トイレ案内マークに従って行きました。

あにはからんや……

個室が4個くらい並んでいて、「なーんだ、個室になってるじゃん」とは思ったのですが、全然、新しそうに見えないのはヤな予感。

しかも、どういう身分の人だか不明なオジサンが脚立にまたがって、向かって左端の個室ドアの上部蝶番の辺りをトンカチでトントンと修理作業をしている。

その脚立脇に立つ職員なのか近所の人なのか不明なオバサンが、オジサンに話しかけていて、世間話の談笑という感じでいる。

彼らは、新参者には全く、お構い無し。

個室のドアは「青/赤」のような使用中か否かの表示が設えていないようで、どうしようか迷う。

一番右端の個室から旅人風な女性が出てきたので、すれ違うようにその個室に入った。

う、う、うぅー

そうだったのか。

個室は単に、ドアと仕切り壁で個人を囲うだけだ。

便器は、便器は…… ない❗

そこは、和洋の様式に種別出来る代物の代わりに、何て言えばいいのか、白いタイルで出来ているU型側溝が、全個室を貫通しているだけの構造を確認するのみなのよ

負け惜しみを言うわけじゃありませんが、「やっぱりか」という慰めは出来るんです。

ただ、頭を慰めても、人生初。

見てはいけないモノや見たくないモノが流れてくるわけじゃないけれど、側溝のどちらに勾配があるのか判別できないほんのわずかな水が、小さなチョロチョロ音を立てている溝を見ているだけで、生唾が込み上がるよ

しかし、用を足さねば、旅は続行できない。

荷物棚もフックも、当然、ない。

リュックを背負ったまま、貴重品の詰まったポシェットを小脇に挟み、中腰よりも少し深く屈む体勢をとる。とてもじゃないが、溝に最接近するような和式スタイルのおしゃがみは出来ない。

初夏の装いは、下げる枚数が少なく、せめてもの慰めか。

いざ。

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こ、こ、これは想定外だ❗

入って直ぐに、「一体、なぜにこんなに削れているんだろう?」とは思ったけれど、そーっと掛けた錠前が、さっきのオジサンがトントンすると、その反動か、ギーっと自動ドアのように外側に向かって開いてしまう。

予め手にしていたティッシュを口に挟んで、左手を伸ばして錠前のフック部分を摘まんで押さえた

やー、スゴスギ

錠前をよーく観察すると、フック部分だけがやけにピカピカしている。

きっと、何年も前から、利用者の汗ばんだ指に摘ままれ続けているんだろうなぁ

古鎮って、そういうところなのだろうか……

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バスターミナル正面玄関には、バイクとか改造自転車の私設観光ガイドのような人たちもたむろしていますが、然程シツコイ勧誘はなく、気ままな散策のスタートです

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玄関の正面には「 朱家角古鎮」標識が立っていて、「ターミナルを背にして左方向に進む」調べの通りでした。

ここから徒歩で10分足らずの目的地へゴー❗

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心なしか、上海の街中と違って、この辺りは目立つ道標が少ない気がします。

ま、どこかでまた、右に曲がる目印が立っているでしょう。

それまでは直進です。

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道標は少ないですが、街の清掃員は上海と変わらない制服姿で作業しています。

手に持つホウキは、この地の特有のものでしょうか。

去年の秋までは彩る木々だった枝を切り落として、そのまま逆さにして掃き掃除しているのではないかと想像してしまうほど葉をたっぷり蓄えたホウキだなー。

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「尚都里 →」

確かに、前方右側にこの標識を見ました。

読めたし。

だけど、尚都里 = 朱家角古鎮 だとは思いもよらず、そのまま直進する歩みは続行。

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あ。熊本ラーメンだ。

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小さな橋がかかっているところまで来ました。

おぉぉ、古鎮、古鎮。

と思い込む風景が見られるようになりました。

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「市場」は読み取れた。

生鮮食品のスーパーマーケットなのかな。

店内見学をしたい気持ちもありましたが、寄り道は時間をみて、余裕があれば帰路に回しましょう。

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市場の入り口脇のお店。「点心」が読めたので覗いてみたら、パン屋さんだった

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なんだか、もう10分以上歩いている気がするころ漸く、「朱家角古鎮」の道標を前方に発見。

あの道標は右折を表してしているけれど、パーキング案内のようだ。

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パーキング案内を通り越すと、大きな交差点に差し掛かり、もう一度右折案内板を見つけた。

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交差点を渡ってから右方向に進んだ。

わ。

長閑な水田地帯と運河❗

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火炎樹も朱赤色の花が咲き誇っている。

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運河に架かる石橋が遠くに見える。

長閑だー❗

へー、朱家角って、こういうところなんだ。

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それにしても、誰もいない……

なんだか、オカシイ……

なんで、観光しているのが、ワタシ一人なんだろう?

ぇ。

ひょっとしたら、ワタシ、迷子

猛烈に疑わしい。

トラックとバスばかり行き交う道路沿いにバス停のベンチがあった。

今、ワタシには気を静める必要がある。

ベンチに座って、一服する。

漸く、まっぷるの朱家角ペイジを開く気になった。

しかし、ペイジの片隅に描かれたイラスト風なマップでは、現在地を定められない。

仕方なく、二日目にして利用を放棄していた非力な 1day海外 を接続する。

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GPS をオンにして、「現在地」を確認。

「現在地 → 朱家角」経路を検索すると、270m先に目的地があるように示された。

変だな。

そこは、さっき横断した大きな交差点から来て、2番目に渡った交差点だ。

行き先矢印に従うまでもない落胆。

その上、これだけしか使用していないのに「10Mが使用されました。30Mになりますと、接続スピードがダウンします。」と、まるで警告のようなショートメッセージを受信

やっぱ、使えない、1day海外

マジ、困ったなー

バスターミナルから徒歩で10分足らずのハズの3倍は歩いて来たよ、おそらく。

すると、少し先に、小型バイクにまたがってスマホをいじっている青年を見つけた。

二十歳前後かな。

黒っぽいTシャツにデニムではない柄パン姿のその人は、人通りのないここで、唯一の土地の人だ❗

(ここだけの話。軽装で、ちょっとイケてないあんちゃんって感じ(^o^;)

Excuse me

近づく前から大きな声で呼んだ。

はぁ?という感じでスマホから顔を上げて、ワタシに気がついてくれた。

Hi と言って、青年の前に立つ。

“I'm a stranger here. I might be a lost. a LOST❗”

と立て続けに言うと、ポカーンとしている。

“I need your help.” と言っても通じていないことが、ポカン顔でわかる。

でも、この青年を逃したらもう、ワタシは自分がどこにいるかもわからないまま、来た道を引き返すしかないのだ。

必死

もう、通じなくても一方的にプッシュだ。

“One moment, please.” と言いながら、手帳とボールペンを取り出した。

もはや、筆談に頼るしかない。

自分の胸を指差して、手帳に迷子 と書いて見せた。

青年が初めて、明確な声を発した。

『ヨ、ヨ、ヨア ネーム?』

低い声だった。

ぇぇー

一瞬、目眩がしそうになったよ

でも、待てよ。

ワタシは何処に行きたいのかをどう伝えたらいいんだ?

GPS では、ワタシが行きたい朱家角を示してくれなかったし。

ピンポイントで示すことの出来る地名が必要だ。

筆談に加えて、指差し作戦に切り替える。

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まっぷるの朱家角イラストマップを見せる。

さっきの「迷子」の『』の字を丸囲みして、もう一度、自分の胸を指差した。

そして、マップ上の朱家角中央にある “人文芸術館” をボールペンの先でつついて示した。

やっと、やっと、通じたようだ。

青年は持っていたスマホ、「あ。iPhoneだ❗」で場所検索を始めた。

人文芸術館を簡体文字に変換して打ち込んだ❗

へー。青年は、日本語漢字を理解してくれたんだ

青年のiPhoneマップはとても速やかに、現在地と人文芸術館の経路図を表したよ

すると、青年はバイクの後部を片手でポンポンした。

え、え、えーっ

後ろに乗れってこと

2ケツ

朱家角古鎮のどこにいるかわからない迷子のワタシには、こんな想定外が、待ち受けていたのか

古鎮ですよ、古鎮。

長閑な水田と運河が広がる古鎮で、見知らぬ朱家角の青年と2ケツ

青年のバイクは小型の電動バイクだった。

ノーヘル青年のバイクには、ワタシの分のメットは当然、ない。

戸惑うワタシに今度は、青年がiPhoneのマップを指差してから、バイク後部を再度、ポンポンした。

OK, Thank you !!

乗るしかないよねー。

またがるのは簡単だけど、電動バイク後部には、掴まるパーツがない。

もう、開き直った >自分に。

乗っかると、青年の肩を両手で肩もみ格好のように掴んだ。

青年は、ワタシの姿勢を確認すると、エンジン、モーターを掛けてスタートした。

タタタッと軽やかなモーター音だけが響いた。

途中、青年は、信号で停まる度にiPhoneマップの経路を示す線が進んでいる様子を見せてくれた。

5〜6分だったかなぁ。

横浜FCが、1点リードしたまま後半終了間際、相手の怒濤の攻めを堪える数分よりも遥かに長ーく、長ーく感じられる5〜6分だったなー

風を切る心地良さは感じた気もするけれど、どこを走っているかは、景色をiPhoneマップ画面と関連付ける余裕はなかったかも。

「あ。人文芸術館だ❗」

本当に人文芸術館の真正面に横付けしてくれた

バイクを降りると、ほんのお礼の気持ちを未開封ののど飴クロレッツにしようと思い付き、ポシェットを開けようとした。

ワタシの仕草を見ていた青年は、「no, no, no.」と言うような短い中国語を発して、片手を挙げるとすぐさま、電動バイクを方向変換して、来た道を走り出した。

Thank you for your kindness ! Thank you, Thank you so much !! Bye -bye By-bye

青年の後ろ姿にお礼を叫びながら、心の中では『あんちゃーん❗ ありがとねー❗ あんちゃーん、イケてなくないヨー❗ カッコイイー バイバーイ』と同時通訳してたな、ワタシ


〜これから朱家角観光をされる方へ〜
上海観光に “まっぷる” は大いに役立ちましたが、朱家角の手描き風イラストマップは、バスターミナル位置が実際とは違っているように思います。

マップ上のバスターミナルで、正面玄関を出て左に直進、途中右折という順路を辿ることは出来ないと思います。

バスターミナルを出て、左に直進。

5〜6分歩くと、交差点前方右側に縦長の道標「尚都里➡」を確認してください。

道標通りに右折をすると2〜3分で朱家角。ℹインフォメーションが進行方向右側にあります。

のんびり歩いても10分足らずの道程です。

水郷 朱家角へ 〜往路バス編〜

上海三日目 6月1日(月曜)

上海郊外には、水郷古鎮と称される古き良き中国観光ポイントが何ヵ所かあります。

※ 古鎮は、こちんとしか読みようがないのですが、どうやら中国語らしく、辞書で意味を引くことは出来ませんでした。おそらく、水田が広がるのどかな古い村で、ぽつん、ぽつんと歴史的な遺跡が残るのような地域を表す言葉だろうと理解しました。

朱家角、周荘、蘇州、そして、もっと足を伸ばすと杭州までが、上海から日帰り観光出来る古鎮です。

そんな中でも、気軽に行けるのは朱家角かな。

朱家角へのアクセスは色々あります。

タクシーならホテルからドアツードアで、片道200元くらいの予算。

地下鉄「上海体育館駅」近くから出ている上海旅遊集中心という直通ツアーバスもあります。これは予約制で70元。

地下鉄2号線で終点駅まで行って、そこからタクシーを利用すると、タクシー料金は片道100元ほど。

一人行動のワタシがチョイスしたのは、普安路にあるバスターミナルから出ている高速バス。

所要時間は、およそ50分。料金は片道、ナント❗たったの12元
公共交通カードも使える

覚え書きのように、アクセス方法から書き記すワケがあります。

ガイドブックによっては、朱家角は紹介されていません。たとえば、ことりっぷとかララチッタ。

紹介されているガイドブックでも、アクセスに関してはずいぶんと簡略されている。

shanghai.navi を筆頭に個人ブログの旅行記など、諸々ネット情報に頼りました。

それでも、普安路のバスターミナル、出発点にどうやって辿るかの不安から始まりました、ワタシのプチ 1day trip は

ほとんどの説明では、普安路のバスターミナルには、地下鉄8号線「大世界駅」から徒歩3分と記されている。経路は別途、各自でマップ参照という感じ。

しかも、バスターミナルとは言っても、普通に思い浮かぶ体裁を成してはいない。普安路が高速道路によって遮断されたようなドン突き辺りで、始発バス停が複数ある所のようです。

ワタシが利用する最寄り駅は地下鉄1号線「衡山路」。8号線との乗り継ぎは普安路のバスターミナル位置を大きく遠回りしてから「人民広場駅」まで行って、そこから「大世界駅」に戻ることになる。

地下鉄1号線「衡山路駅」から3つ目「黄陂南駅」からも普安路のバスターミナルへは徒歩で行けそうな距離だと思った。

マップ上ではスケールで測っても 500m に満たないように見える。

誰も紹介していないアクセス手段を選ぶには、裏付け調査をしても、勇気のいる決断でした

前置きが長くなりましたが、いざ、高速バスへ❗

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「黄陂南駅」3番出口を出ると、そこはブランド路面店が並ぶ淮海中路です。

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月曜の朝、8時を少し回った頃のこの辺りはまだ、一日が始動していないような静けさがありました。

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マップに忠実に淮海中路を直進すること数分で、「普安路」道標と遭遇。

ここを左に曲がればいいんです

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曲がってすぐ、50mくらい先にバスを確認。

このピンクラインが、目印

だ、誰もいない❗

近づきながら目を凝らしても、乗客1人と運転士さんらしき人影だけ。

待機列ゼロ

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来た道を振り返っても、バス停を目指す同好の士は見当たらない。

角を曲がってすぐにある売店にも人は見掛けなかったし。

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バスの横っ腹には、全部を読めなくとも「普安路」と「朱家角」の文字が連なっていることを確認出来ました。

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時刻表記載のない経路板もネットで見た旅行記写真の通りです。

当該バスには長蛇の列で、1台見送るつもりで待機しないと座れないというレポを散々読んでいました。

さすがに、週のはじめの月曜日。

仕事を休んでまでお出かけする観光地ではないってことなのかな、現地の人々にとっては。

曜日に関係のない観光客の姿も見当たらないのは、まだ早い時間だからだろうか?

ともかく、ラッキーと喜んでいいでしょ。

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ガランとした車内。

後方のタイヤが位置する直前の座席を陣取る。

発車時刻が不明なので、車内にいても落ち着かない。

待っていたのは、20分くらいだったかなー。

三々五々と乗客が集まりだして、6割くらいの乗車率で漸く、バスは発車しました。

走りだすとすぐに、女性車掌さんが運賃徴収に回り始めました。

すると、事件勃発❗

車掌さんは最前列から徴収を始めて、向かって右側二列目の乗客と何やら揉めています。

ヒステリックな声が上がっていることに気がついて、ワタシも前方の声の発信地を探したほどです。

喧嘩だ❗

ということは、言葉がわからずとも明らか。

車掌さんが相手をするのは、天井を突き抜けるくらいの高音を発するエキサイトオバサンだ。

オバサンは短髪刈り上げクルクルパーマだった。

短髪刈り上げクルクルパーマがいけないわけじゃないけれど、オバサンは徴収を拒否しているのか?

数回言葉のジャブを交わすと一旦、車掌さんは後列の乗客へ徴収に回る。

車掌さんは、1人2人徴収すると再び、短髪刈り上げクルクルパーマオバサンの元に戻り、喧嘩を復活する。

喧嘩をしては徴収、徴収をしては戻るを3回くらい繰り返し、4回目くらいの徴収のために、車掌さんがオバサンに背を向けると、短髪刈り上げクルクルパーマオバサンは中腰くらいに腰を上げ、車掌さんの後ろ姿の頭を目掛けるような格好でパンを振り上げて叫んだ。

すると、まだ一般道を走行していたバスが急停車して、運転士さんが立ち上がった。

腹の底から発するものスッゴイ野太い声で、クルクルパーマオバサンに怒鳴り始めた

オバサンは怯むことなく運転士さんにも甲高い声を張り上げる。

行きかけた車掌さんも戻り、言い争いに加わる。

短髪刈り上げクルクルパーマオバサンの隣に座る連れらしき若オバサンも参戦❗

最初、キョトンだったワタシも、なんだかスッゴク面白くなってきた。

まばたきを惜しんで目が乾くほど、事態を見守ったですよ。

朝っぱらからのパワフルな口喧嘩。

酔っぱらいじゃないのに、収拾のつけようがない喧嘩。

滅多に遭遇することのないエキサイティングな喧嘩です。

中国語がわからないワタシには喧嘩の内容を知る術はないのに、彼らの形相や声の強さ、高さ、太さが振り切れている様子は、画面がずっと揺れている短編動画を観ているようで、面白スギだよ

「ヨーシ、わかった❗」と言ったかどうかはわかりませんが、運転士さんが捨て台詞を吐くと、運転は再開されました。

と思いきや、直ぐに再び停車した。

今度は、一般道にあるバス停だった。

大きく手を振り上げながら野太い怒鳴り声で、短髪刈り上げクルクルパーマオバサンと若オバサンの二人に『降りろ❗』と促しているようだ。

二人はそそくさと降りた。

降りると、走り出すバスに向かって再び拳を振り上げて叫び続けてる。

強烈だー❗

二人に見切りをつけて姿勢を戻すと、車掌さんがワタシの横にやって来ました。

チラ見するように車掌さんを見上げたけど、車掌さんは何事もなかったような平常を装って、ワタシの公共交通カードをピッとしてくれた。

ヨカッター、二人組が下車したあとで

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バスに静寂が戻ると直ぐに「延安高架路」文字通り高架道路を進み、見晴らしが良くなりました。

最初に「おぉ」と見つけたのは、「上海展覧中心」です。

観光として公開はされていない専用催事場らしい。

まっぷるによると、最高部の高さは110mもある “スラブ古典様式” の建物です。

築年数は60年くらいらしい。

租界時代の洋館とはスケール違いスギですねー

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眼下の道路が直進する先に見える金色のお寺。

「静安寺」です。

まっぷるやララチッタの説明によると、創建は3世紀の三国時代。真言宗の寺院だそうです。戦火や天災のたびに再建を繰り返されてきましたが、現存の姿は1984年の建造。

どうりで、くすんだ黄金色ではない光沢が、遠目にも感じられる。

やがて、バスはそのまま高速道路へ合流。

いよいよ、朱家角へまっしぐらです。

斯くして、上海二日目を終える

田子坊を出て、地下鉄最寄り駅「打浦橋」から2駅、「肇嘉浜駅」に戻れば、宿泊ホテルは徒歩5〜6分と思われます。

手荷物があるわけでもなく、ホテルに戻って再び、夕食に出直すのも面倒ですし、ちょっとした小物のお土産を見つけたい気持ちもあるし、トイレ休憩もしたい。

「そうだ。上海・三越に行こう。」と思い付く。

上海・三越は花園飯店(Okura Garden Hotel Shanghai)内で営業している。

まっぷるの付録マップを広げてみる。

地下鉄を利用すると乗り換えながらの遠回り。

タクシーなら、今いる田子坊前に一番近い大通り「瑞金二路」を直進して、上海随一の目抜通り「淮海中路」と交差するとすぐ近くに、花園飯店はあります。

ここでは、クルマは左ハンドルの右側通行だ。

進行方向、右側の歩道で空車タクシーを待つ。

腰より少し上くらいに片手を挙げて意思表示をすれば、停められるはず。

うー。挙げても、挙げても、ワタシの立ち位置よりも手前に人が次々と現れて、先取りされてしまう。

タクシー乗り場が設置されているわけではないので、手前に立つ先取り合戦となる。

そういうのは苦手だよ

しばらく手を挙げるのを休んで様子見。

すると、幸運なことに、ワタシの前でお客を乗せたタクシーが止まり、お客が下りてきた。

すかさず、公共交通カードをかざしながら、Please!

行き先は、マップ上の花園飯店を指差しです。

あー、ヨカッタとシートに沈むのも束の間。

このオッサン、どーよ。

メーターを確認しようと視線を向けると、メーター上部にスマホを固定しているんだけど、そのスマホ待受画面が外人女性のヌード写真だった

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それでも、無事に花園飯店に到着。

おぉぉ❗ナント立派なホテルなんだ

オッサンは全く悪びれることなく、正確にお車寄せで停まった。

タクシーを下りると、背筋を伸ばして、制服制帽のお車係に “Could you tel me, where is Mitsukoshi Department ?” と尋ねる。

すると、「1階にございます。(^-^)」というお答え。

ひぃー。

今、ワタシの錆かかった脳みそとお口は、乏しい英単語が太いパイプとなって繋がっているのに、そのパイプがポキッと折れたみたいだ

ワタシは係を日本人か現地の方か判明できないのに、彼はワタシを一目で日本人とわかるのですね

複数のお車係、ドアマンたちに会釈しながらロビーへ。

ゴージャスなシャンデリアに照らされ暖色に包まれるロビーでは、コンデジを取り出すのも憚れる

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一旦外に出て、もう一度、建物を見上げてみた。

この本館は間違いなく、租界時代の洋館です。
(後に調べたら、竣工 1926年だそうです。)

いいなぁ、こういう豪壮かつ絢爛な建築様式。

ザ・本物❗ですよねー。

再び中へ。

三越の店員さんたちの制服は、日本と同じ。

もう、少しの間は頭を日本語モードに戻そう。

楽チン、楽チン

ちょこっと店内を冷やかしてから、お手洗いを拝借。

やっぱ、ホッとしますねー、日本のデパートのお手洗いは

ローマ三越にも何度か立ち寄ったことがありますが、ローマ店は日本人観光客に特化した品揃えでした。

ここ上海店は、半分は中国人観光客に向けて、日本ブランドが並んでいます。

いくつかのブースに分かれている1つは、入り口にピンクや水色のランドセルが陳列されていて、『今』を感じました。

お手洗い拝借のお礼も兼ねて、ワタシも小さな三越プリントされた紙のお手提げをぶら下げて、花園飯店を後にしました。

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外はもう、日が暮れています。

花園飯店の門前、茂名南路は、ワタシが思い描くフランス租界の佇まいを醸し出している。

と、うっとりするのも、3度も行ったり来たりを繰り返すと、さすがに焦ります。

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実は「来たついでに、行ける」と思いついたお店をどうしても、見つけられない。

「上海灘」という雑貨店。

ララチッタに載っていたお店です。

「ティーの香りがするソープ」がホスィと思ったんですよね、自分用にも友人へのお土産にも。

住所は正にこの並びなのです。

やがて、紳士服店から初老の紳士が出て来られ、ワタシに流暢な日本語で「何をお探しですか?」と尋ねてくれた。

紳士は流暢を越えて、母国語のように完璧な日本語を続けて、ワタシの目的が載っているララチッタを手にしてくださった。

「ははーん。わかりましたよ。」と言って、紳士のお店の2〜3軒隣のブティックまで案内すると、店内の係に何やら用件を伝えてくれました。

もう、腰を90度に折って、何度もお礼を申し上げましたよ、紳士に。

目的の上海灘は、そのブティックの二階で営業していたのです。

1階に並ぶお店と住所番号表示しか見ていなかったワタシにはたどり着けなかったのも納得で

それにしても、紳士の口利きのお陰で、丁重な扱いを受けているような気がします。

ララチッタに載っているソープはもう、販売されていないことを告げられました。

代わりに気を引くような雑貨がないか、少し店内を歩き回りましたが、ソープはなくとも、記載コメントに偽りはなく「品質に自信ありの高級雑貨」という文面通りの陳列物に気が引けてしまいました

「もう一日いるので、もう少し考えて、また来ます(^o^;)」と言うと、全然オッケーな満面の笑みで、ワタシを見送ってくれました。ふー

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お店出て10mも歩かずに茂名南路と交差する淮海中路まで戻りました。

この映画館も租界時代の建物ですね、きっと。

CATHAYか…… 根拠はないですが、租界時代から受け継ぐ名称のような気がします。

調べると、竣工 1932年。

租界時代でしたね

本日の租界時代散策の〆です。

さ、帰ろっか。

もう、レストラン探しも面倒だし、何となく “米粒” が食べたい = 炒飯かなという気分なので、ホテルの中華レストランでもいっかという結論。

賑やかな淮海中路は、地下鉄1号線が走っていて、道に沿っていくつかの駅があります。

1号線一本で、宿泊ホテル最寄り駅「衡山路」までは「陜西南路駅」から2つ目です。

なぜかわかりませんが、改札手前のセキュリティは、手を改札に促す振りをして、ノーチェック。

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ホテル本館1階にある中華レストラン。

ホテルに負けず劣らず、物々しい装飾の店内。

テーブルに着いて、用意されたメニューを開くと、これまたゴージャス。

単価の高すぎる一品や2〜3人前はある単品など、どれも注文しようのないものばかり。そんなはずは……

お部屋でたまたま見たパンフに、このお店の紹介があった。

「へー。チャーハンは Fried Riceっていうんだ。春巻は、まんま Spring Roll だ (笑)」という記憶が役立ったというか、たぶん、安価なアラカルト・メニューは別にあるんだと思いながら、「Fried Rice and Spring Roll. and, 青島Beer Please ! 」と告げると、オッケーだった。

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瓶じゃないのは残念でしたが、適度に冷えていて、

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だがしかし。

富士山を型どったような大盛チャーハンには、見ただけで驚いた。

具材が、冷凍のミックスベジタルブルみたいだ。

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一応、エビは見つけた。

日本で普通にいただく冷凍チャーハンの方が、比べようもなく美味と断言出来るわけは、この富士山チャーハンには、塩気が殆ど、ほとーんどないからです。

立派なシェフ帽子を被ったそこの人❗

お塩、振ったかー?

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特製でもなんでもない黒酢と共にお出ましになった春巻。

黒いものが透けて見えますが、正体はキクラゲ。

皮のパリっと感はあるけれど、具材にとろみがないのは、こちらの個性?

「文句は言わずにいただこう」と決めていましたが、本当のことを言うのは文句じゃないですよね。

ひどい中華だった

お部屋に戻って、昨日持ち帰った紹興酒でお口直しが出来てヨカッタ

なんだか、今日は未消化気分を蓄積したように感じるけれど、あとになって思い返すと、変な体験が面白いシーンとしてに甦る気がします

上海 田子坊見物

フランス租界散策から『田子坊』へ。

移動は地下鉄を利用。

安福路エリアから常熟路に戻るとすぐに、地下鉄7号線「常熟路駅」がありました。田子坊最寄り駅は地下鉄9号線「打浦橋駅」

7号線と9号線の乗り換えは、常熟路駅から一駅目の「肇嘉浜路駅」で、乗り換えたら2つ目の駅が目的地となります。

上海を訪れて二日目の午後にしてやっと、初地下鉄です。

バンコクでも台北でも、地下鉄利用は一人旅の強い味方。

アジアの地下鉄は、比較的に新しい公共交通手段のせいか、言語がわからなくても直感的に利用出来る気がします。加えて今回は予め、公共交通カードを購入していたので、地下鉄駅を見つけたら改札を目指すだけなので、お気軽で便利です。

ただ、上海の場合は、改札手前にセキュリティチェックが待ち構えていて、手荷物X線検査装置に持ち物を通さなくてはならないのが、ちょっと面倒かな。

検査装置のベルトコンベアが汚れて見えるので、真っ白なポシェットをコンテナ篭無しで直に流し入れるのには抵抗感がありました。仕方のないことなのですが……

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田子坊最寄り駅「打浦橋」改札を出て辿った『1番出口』構内です。

一見、地下街に見えます。しかし、広場のメインエスカレーターを上った記憶がないので、たぶん、広場は地上1階。

すでに人混みです。

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田子坊

駅を出ると迷うことなく、見渡せる範囲に田子坊入口を見つけることが出来ました。

観光客と地元の若者でごちゃごちゃしていますねー。

最近、このような人混みに好んで足を踏み入れることをしたことがないので、入口を見ただけで、自分が招かざる客のような気がします

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奇跡的に群衆が途絶えた瞬間。

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田子坊入口からまだ30mくらいだったかな。

ここがどういう類いの観光スポットなのか、なかなか感じとれません。

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ま、動かないものに目を向けながら進んでみましょう。

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しかし、ヤですねー、ワタシは。

勝手に vibratino のバイブと勘違いして、「ナニ、コレ 」と立ち止まったりして

since 1898 の老舗。

無添加基礎化粧品のお店のようでした。

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ガイドブックなどの冒頭では「昔ながらの集合住宅」とか「古民家」とか「リノベーション」などという文字が踊っていますが、迷路のような路地を群衆がそぞろ歩くすぐ上では、地元の人々がちゃんと、生活しているようです。

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きゃは

なんでもアリなショッピングエリアだということは、わかりました

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田子坊って、どの路地もクルマが走る道路(公道)に繋がっているというわけではなく、所々に袋小路があって、広場とも言えないちょっとした路地の膨らみがあります。

そういうところは右往左往する観光客が吹きだまるように集まっていて、ワタシもその中の一員となり、スッゴイ窮屈

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流行りのジャー・サラダ展示ではありません。w

この壁面の内側では、ガラスポットにソフトクリームとかを入れる調理作業をしていて、路地を挟んだ向かいのショップで販売していました。

作業場の乱雑さを覗くと、ちょっと、涼を取る気にはなれなかった。

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冷たいものなら、やっぱ、ビールかな。

もう少し見晴らしのある環境ならば、昼下がりのビールもいいのですが、吹きだまりの一員としては、流れを少しでも円滑にする精進にも気を使いたい。

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流れ流されながら見上げると、全く整頓されていない電線の束があった

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路地裏のどん詰まりに見つけた居酒屋。

カフェバーと違って、日が暮れるまでは暇そう。

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なんでもアリの一環。
テディベアの館かな。

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vive の勘違いを繰り返すことはいたしません。w

とても古い建物なのでしょうが、看板からは昭和20年代程度の古さにしか感じられない。

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見下ろす生活と見上げる生活が接近しているなー。

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これ、石庫門建築の名残ですよね、きっと。

上海特有の古い集合住宅には石庫門という建築が施されていたそうです。

木製の門を石で囲った(象った?)造りなのかな、石庫門は。

老房子と呼ばれるような古い集合住宅地と公道を区分けするように石庫門が設えられていたらしい。

「その当時は、日暮れになると石庫門が閉じられ、老房子敷地内では住民が気ままな暮らしを満喫した」というようなワタシの解釈は、100%の正解ではなく、想像を込めていることをお断りしておきます。

確かなことは、門構えの一部のような石製物と昔ながらの集合住宅が現存しているってことです。

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方向音痴なワタシが仮の迷子を楽しんだあとは、奇跡的に来た道にたどり着きました

ビールの一杯も飲まず、お土産用の小物類を見つけることもなく、一度も腰を下ろすことなく田子坊をあとにするのに “後ろ髪” 感はありません。

ごちゃごちゃの見物客に人酔い寸前でしたので

上海二日目の午後 フランス租界と老房子

5月31日(日曜)
レ スイート オリエントホテルの朝食ブッフェでしっかりといただいたせいか、お昼になっても全然、お腹が空きません。

移動したホテルで荷物を解いて一休みすると、ランチはどうでもよくなり、時計を見ると13時を回っています。

綿密なプランは作成していませんが、今日の午後はフランス租界を散策。そして、注目観光スポットと紹介されることが多い『田子坊』見学を夕食までの半日観光と考えて来ました。

じゃ、お出かけ、お出かけ

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ホテルの門前は安亭路。門を背にして左方向に進むと直ぐに永嘉路とぶつかるT字路。永嘉路を左に歩くと直ぐに地下鉄案内板を見つけられます。

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地下鉄1号線・衡山路駅 1番出口。永嘉路の歩道からちょっと引っ込んだところに位置してます。

ホテルの門から徒歩3分でした。

駅を確認したら、交通量の多い衡山路沿いを進む前に一旦、永嘉路に戻る。

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永嘉路と交差する烏魯木斉南路から衡山路交差点を目指します。

多分、宿泊ホテルも含めて衡山路駅周辺はもうすでに『フランス租界』エリアなのだと思います。

外灘エリアにもプラタナスの並木はありましたが、何かが違うようで、その差が、この辺りをフランス租界と称しているのじゃないかな。

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プラタナスの並木に沿う塀の中の小粋な住宅をちらり。

「しょうしゃ」を漢字変換出来ず残念ですが、覗いたときの印象は、しょうしゃな佇まいと感じました。その印象が「その差」なのだと思います。

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再び、衡山路に出ると、上海国際礼拝堂を過ぎて常熟路を目指して直進。

その途中に出会したビアレストラン。

ずいぶんと賑わっていますが、テラスに置かれたメニューを見て納得。

ランチタイムに相当する時間帯は “ハッピーアワー” なのでした。

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ビアレストランとは道を挟んでお向かいのレストラン。

写真には店名看板が示されているように見えますが、ここはほとんどのガイドブックに紹介されている洋館レストラン “サシャズ”。

ララチッタ情報によると、蒋介石夫妻や毛沢東夫人が暮らしたという歴史的な洋館だそうです。

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窓の日除けに印刷された文字『老房子』

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歩道に面した窓ガラスには不動産物件紹介が掲示されています。

単なる物件ではなく、サイド日除けにあった『老房子』物件です。

そっか。この界隈に点在するしょうしゃな住宅や レンガ造りの集合住宅は、外灘に並ぶ歴史的建築様式の洋館とほぼ同じ時代から引き継がれている建物で、それを総じて老房子と称しているんですね。

ちなみに、先ほどの “サシャズ” も老房子だそうです。

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その不動産屋さんと間口を並べるilly。

illyはイタリアンですけど、こういうコジャレ感は、パリっぽい❗

モンマルトル辺りの路地裏にありそう。

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交通量が多いからと驚くことはないのですが、『何故に、無闇やたらにクラクションを鳴り響かせるの』という不快と電柱さえ無ければ、実にパリっぽい❗

なーんちゃってパリ16区、だなぁ。

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パリっぽいという発見は、リヤカーの横切りで「やっぱ、上海か」という現実に戻ります。

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上海なんだけどパリ、パリっぽいけど上海を繰り返しながら、もう少し歩きます。

まっぷるの付録マップ上に四角囲みで「レトロな住宅がズラリと並ぶ」と示されたところが目標です。

この記述はマップ上だけで、本編には一切の紹介がありません。

足を運ぶしか確めようがないのは、プチ冒険です。

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たぶん、この辺りから「ズラリ」が始まる。

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「ぁ。」と「ぇ。」でした。

レトロという記述は、老房子なんじゃない?

なのに、近寄れない。

門の脇には、頭を垂れて居眠り中の警備員さんがいる。

敷地内にちらほら見える住民は普通の庶民っぽい。ベランダのない窓には目一杯物干しパイプを突っ張り、洗濯物を干す生活をする人たちのようです。

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「ズラリ」は本当です。

進入を諦めて歩道を進むと、また同じ門構えがある。

張り紙に明記されている文面は、簡体でも時々わかる。

「爆竹禁止」らしい。

そりゃ、路上に突き出した洗濯物に火が飛んだら危険ですもの。

だけど、門扉で境を設置するのは、それだけの理由ではないと思う。

禁止事項を全部読み取れたら、門が立つ事情を理解出来るんだろうな。

たぶん、観光客も不審者と区別つかないと思うし……

けど、道があるのに近づけないのは残念です。

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「ズラリ」に見切りをつけて、常熟路を少し引き返して「安福路」に向かいます。

このエリアも見学ポイントは、老房子です。

「旧フランス租界の中でも最近注目を集めているトレンドストリート」と、まっぷるは言ってます。

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うぷぷ。そっかなー、トレンド

この竿竹おじさんが携帯するトラメガは、傍らを走り抜けるクルマのクラクションに負けてない大音量だったよ

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それでも、交通が途絶える瞬間があると、パリっぽくなります。

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おしゃれなカフェも見かけたましたが、生活感のある飲食店が並ぶ様子を見る方が、ここに人々が暮らしていることを感じられていいな。

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ただし、ここもです。

連なる店舗が途切れると、奥行きの深い老房子があるのに門で観光をシャットアウトされてしまう。

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プラタナスの街路樹の足元を格子模様の鉄板で囲っている。

小さな発見

もう、小さな発見もこれで打ち止めかな。

なんだか、歩いても歩いても未消化気分を拭えないなぁ。

田子坊に移動しますかね。

上海二日目の宿舎移動

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おぉ。本当に門構えのあるホテルだった。

安亭別墅花園酒店 (アンティン ヴィラ ホテル)

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敷地内には複数の棟があるので、チェックイン出来る棟にたどり着くか不安がありました。

前泊のレ スイーツ オリエント ホテルのレセプショニストは、間違いのない指示をタクシーに伝えてくれたようで、大層なご門を通過し、無言のまま本館正面まで運んでくれて良かったー

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獅子像がお出迎え。

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ロココ調なロビー。

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ガーデン・ウェディングも催せる。

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利用客のお車は高級車揃い。

4ツ星ホテルの雰囲気は、あるようです。

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お部屋はガーデンサイドの希望に応えてくれました。

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スペースは22屬らいだったかな。

一人利用では十分な空間です。

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これが、クチコミで多く見かけた “開かず” のバルコニー。

開かないのは残念ですが、ペアガラスを取り入れているガラス扉は、室内の静寂を保証してくれる造りだと思う。

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バスルームにはホテルの趣味が備品で表現されているようです。

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ひざ丈にも満たない浅いバスタブには、レインシャワーとハンドリングシャワーが設置。

元々、バスタブに浸かるこだわりがないので、十分な設備です。

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使わなくても、あると気分が上がるバスローブ。

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上海では、文房具を置くのが定番なのだろうか。

ざっと、こんな感じのホテルで、一泊素泊まりで1万円くらい。

このエリアにはゲストハウスやB&Bタイプの格安ホテルもありますが、そうじゃない普通のホテルを選択しようと思うと、相場は素泊まりでも一泊2万円前後から提示されている物件が多かった。

こちらは立地条件も良いですし、素泊まり1万円は決して割高というわけではないと、自分を納得させることは出来ました。

しかし、上海から帰国直後(6/4)に『感慨ひとしおな帰国』で報告しましたように、帰国日にタクシーを配車してもらえなかったエピソードは痛恨の極み。

リピーターにはならないし、個人旅行される方にオススメすることはないと思います。(利用したホテル検索サイトにも宿泊評価で報告をいたしました。)

とは言うものの、エピソードはチェックアウトを済ませたときのことですので、上海二日目の午後から三日目の1日半、ここを拠点に散策や観光をした上海後半もいい思い出作れましたよ

裏外灘を歩く

朝の散歩も後半になります。

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外灘遊歩道から中山東一路に面する ザ・ハウス・オブ・ルーズベルト の脇道、北京東路に入りました。

赤レンガ造りって、明治の匂いがするな。

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と、雰囲気に浸ろうとするのですが、ここは上海。

生活感をしっかりと醸している赤レンガもある。

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目指す「裏外灘」は、外灘と平行して南北に走る道路です。北京東路を少し進めば交差しているのですが、東西南北方向が混乱するような入り込んだ道はないので、気持ちショートカットのつもりで、綺麗な赤レンガ壁面が途切れたところで左折して圓明園路を歩いてみた。

その突き当たりに建つのが マンハッタン・ビジネスホテル。

見つけた “BUND 81 BAR” というサインを上海ナイトライフを活気付ける有名なバーと勘違いしたです。直ぐ近くにある フェアモント・ピース・ホテル の1階にあるジャズ・バーが有名なバーだった。

マンハッタン・ビジネスホテルは3ツ星クラスのリーズナブルホテルで、一見歴史的な建築様式のビルに見えても、建物の由来を紹介するガイドブックやネット情報はありませんでした。

外灘散歩に出るには徒歩1〜2分の好立地ですし、低料金の部屋には窓がないと言いながら、南京東路駅に徒歩圏内も評価出来るという好意的なクチコミが多いです。二度目以降の上海観光ならば、候補としても良さそうに思う。

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圓明園路が突き当たった東西に走る細い道路、真池路(真にはさんずいが付いてる)を右に進むと四川中路と交差する。

「四川中路」が外灘と平行するいわゆる『裏外灘』と呼ばれるエリアです。

いくつかのガイドブックでは注目されている裏外灘。

赤レンガと石畳が美しいという記述もあった。

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ワタシが踏み入れた裏外灘。

「美しい」という単語は沸いてこない

でも、ガッカリもしない

ゆったりと流れる黄浦江、古き良き歴史的建築様式の洋館が並び、お空まで広い外灘とは正に裏表な混沌を見せつける道沿いを歩くのも楽しいに決まってる。

生活感があるのもいい❗

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とある中華屋さんの入口脇に貼られていた求人広告。

ワタシが滞在しているときは、1元が 19.xxx円、およそ 20円で換算してました。

店長から皿洗いまで、お店を構成するスタッフ全対象の募集とは、ずいぶんと大がかりと思ったのと同時に、「これは、日当? 週給? それとも月給?」と想像が膨らんだ。

委細面談か。

漢字であっても日本語漢字じゃない。簡体漢字は読めそうで読めないことが多いですが、この求人広告は散歩の好奇心を満たしてくれたよ。

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洗濯ポールを突き出さず、窓辺を花で飾るお宅もある。

この好き好きな生活は、自由、勝手ということですよね。

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しばらく続く四川中路も、途中、建ち並ぶ建物の種類が変わるとプラタナスの街路樹や花壇も整備されている。

歩道を歩く目の高さに上げた花壇は珍しい。

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でも、プラタナスはすぐに途切れる

そして、間口の狭い個人商店が並ぶ。

「あ❗」

今朝、ホテルで食べた味付け玉子だ。

上海では定番玉子なのかな。

豚の角煮の八角臭が漂う。

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テイクアウト食品。

ちまきを含めて、見てわかる食べ物ばかりで、中国語を話せなくても安心して指差し出来る。

やっぱ、この辺の朝食なし格安ホテルに宿泊するのもいいかもしれない。

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うわー

まるごと茹でチキン?

レンズを通して凝視すると、とても美しい寝顔のような鶏の顔にも新に「ぅゎ」です

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狭い間口いっぱいに陳列されて、さらに歩道にまで飛び出している果物。

今が旬の種類が豊富だなぁ。

日本と変わりない果物プラス、東南アジア特有の果物。

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大きな変圧器。

バンコクとかホーチミンを思い出します。

表の外灘は、電線類は地中化されていて、いかにも欧州文化に占拠されていた租界を感じられましたが、一歩裏手に入るとアジアなんだなぁと思う。

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広東路との交差点。

低めに張り巡らされた電線を見上げると、まるで、路面電車が走っているような錯覚を覚えます。

ゃ。路面電車の架線はもっとシンプル。

逞しい生活を繋ぐ電線と由来不明の歴史的建築様式の建物。

背後には、豫園エリアで見上げたパイナップルビル(勝手に命名)が見える。

この交差点に立つだけでも、上海をつまみ食いした気分だわ。

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宿泊ホテル前の黄浦江クルーズ出発点まで戻って来ました。

遊覧船の舵を象ったようなトピアリー。

ここで、外灘散歩は表も裏も終了。

面白かった

さぁ、拠点(宿泊ホテル)を移動しましょう。

朝の散歩@外灘

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空模様は起床時(5時)とあまり変わらず。

「だんだんと雲が薄くなって、いつの間にか青空に(^-^)」となってくれたらいいのですが、都合のいい “予感” が強まりません。

それでも、9時になる頃、チェックアウト12時のホテル滞在可能時間を活用して、ホテルからのお出掛けをしてみる。

室内からの視野と地上から見上げる風景では、見上げる方がやはり、高層ビルの長身を実感します。

上海では、朝はお天気条件に関わらず高層ビルの高層階は日々、雲かもやか、はたまたスモッグか、乳白色や鉛色のもくもくスモークに包まれているのだろうか?

眺望をシャットアウトされる高層階って、意外にストレス溜まりそうだ。

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外灘(外たん)散歩。

ここに来るまでは、外灘って、土手を意味しているのだろうと思っていました。

帰国してもしばらく、外たんの「たん」を漢字変換できず、常用漢字ではないのかもしれないと諦めていました。

ふと、たんでは変換できなくともこれって「灘(なだ)」だよね?と気付く。

灘と言えば、「灘の生一本」

それじゃ、この風景と関連付けるのに無理がある。

漢和辞典で「灘」の語意を調べてみた。

簡単に言うと、(1) 瀬、早瀬 (2) 中洲 (3) 水辺、岸 という意味を含んでいる。

黄浦江(川)の川っ縁ってことですね。

そして、その外側という意味を追加して「外灘」と呼称するのは、「川っ縁エリア」ってことで、理解しよう。

今、立っている。歩く。見渡す。

というここが、外灘

「外灘 ≠ 土手」土手とは微妙に異なるんだね。

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レ スイート オリエント ホテルから近い順に、「租界」と言われる19世紀から20世紀初頭に建てられた洋館を見て行こう。

黄浦江に沿って建ち並ぶ洋館では、外国人居留地区として第二次大戦中に消滅するまで、外国人特権と栄華を惜しみなく極めていたようです。

外側からだけですが、その懐古趣味は伝わります。

プラタナスの並木に半分隠れて見えるビルは、「中国太平洋保険公司 (旧 マクベインビル)」

ガイドブックによりますと外灘1号。竣工・1913〜1916年

洋館の並びには洋館の固有名称とは別に、この外灘1号から順に数列呼称が存在します。おそらく便宜上の序列で、竣工順ではありません。

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外灘2号
ウォルドルフ・アストリア上海 竣工・1910年

東アジア初進出となるヒルトン系列の最高級ホテルだそうです。2011年4月のオープンで、後方にそびえ建つのは新館タワー。

ちなみに、シングル、ツイン共に一泊、2900元(およそ、¥58,000)からの5ツ星ホテル。

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外灘10〜12号
上海浦東発展銀行 竣工・1923年
(向かって手前のドームが乗っている建物)

内部の装飾は相当に豪華らしく、天井のモザイク画は必見と記述するガイドブックもあります。

今日が日曜日でなければ、見学がてら両替に入ってもいいかなと思いましたが、今朝、宿泊ホテルでさっさと両替しちゃいました。

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外灘6号
旧 中国通商銀行 竣工・1897年
外灘最古のゴシック建築で、現在は商業ビルとして運営。

背後に見える高層ビル。てっぺんがパイナップルの頭みたいなデザイン。昨日、豫園に行ったときに見掛けた。以後、「あのパイナップル・ビルの近くに豫園がある❗」というワタシのランドマークとなりました

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向かって左、外灘3号。
ありゃりゃ。撮影順は、数列順を無視した行ったり来たりの散歩だったようです。

旧 ユニオン・アシュアランスビル。竣工・1916年
“まっぷる” によりますと、セレブ御用達の複合施設だそうです。

そう言えばまだ、ご当地セレブとは遭遇していない。

同じく上の写真の手前の建物は、外灘5号。

おや? 4=四 はタブー数字なのだろうか?

13号 はある…… ってことは、西洋タブー数字は存在するわけで、租界繁栄当時には、建物の数字序列呼称はなかったのかもしれない。戦後の改革改善の一環なのかも。

この外灘5号の竣工は 1925年

旧 日清汽船上海支店。やっと、日系ビルを見ました。東京駅の丸の内側にあっても違和感のない建築様式です。

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遊歩道は大分、人通りが増えてきました。

まだ、10時前だったと思いますが、日曜の午前、上海の人々にも気持ちのいいお散歩コースなのでしょう。ただ、地下鉄最寄り駅はかなり離れているはずです。彼らのお散歩はどこからスタートしているのだろうか?

ワタシのスタート地点の方向に振り向くと、レ スイート オリエント ホテルと道を挟んで隣の金融ビルは、実はかなりの高層ビルだったんですね。

先端デザインが逆立ち人魚のウロコのような特徴がある。これって、豫園からも散々眺めたよ

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遊歩道には、こうしたパラソルを立てた売店が一定間隔で並んでいます。

撮ったデジタル写真を1枚20元(だったような記憶)で、その場でプリントしてくれるみたいです。

そのお店付近をちょこまかしている男児。このヘアスタイルは、上海では
トレンドらしい。豫園でもよく見掛けた。

水筒持参は鉄板ですね、お母さん。

そして、祖父母、両親、幼児と三代揃っての一族行動も定番。

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時計台が目立つ建物が、西洋タブー数字の外灘13号。

上海海関 竣工・1927年

外国船への徴税事務を行う税関として建てられた。。現在も税関だそうです。

時計台は、15分毎に1回鐘を鳴らすとのことですが、そう言えば、聞いた気がします。

上海海関の手前に見える白っぽい建物が、外灘14号。

上海市総工会、 旧 交通銀行。竣工・1940年

外灘に並ぶ歴史的洋館の中で一番新しい。

ガイドブックのララチッタでは「直線的なアールデコ様式」と記述されていますが、これにはまっぷるの「ドイツ風ルネサンス様式」という説明の方がしっくりします。ツーバイフォー なイメージです。

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向こう岸は、緩やかなカーブの先が開けて見えます。

ヨットの帆のようなシルエットがうっすらと見えます。

なんだか、横浜のみなとみらいエリアにあるインターコンチを思い出す風景だわ。海じゃなくて川なのに、港でもないと思うのに、海っぽく、港っぽく見える。

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再び散歩のスタート地点を振り返る。

宿泊ホテルもデザインホテルなので外灘に並ぶ洋館と違和感がありませんが、その先は、近代的高層ビルが建ち並んでいます。

しかし、ちょっと画像処理をすると、ずーっと見渡す限り第二次大戦以前へタイムスリップしたように見えるでしょ?

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外灘17号
正面上部にアルファベット文字「A I A」が掲げられている建物は、文字通りAIAビルです。旧 ノース・チャイナ・デイリーニュース社。竣工・1923年

その向こう、向かって右側に見える尖り屋根が印象的な建物は、外灘20号。

フェアモント・ピース・ホテル 竣工・1929年

ユダヤ系財閥サッスーン家により建造された銀行。1956年より現行のホテルになった。数年前にもリニューアルを施されていて、風格漂うクラシックホテルという触れ込みは堂々としたものです。

かつては、チャーリー・チャップリンや周恩来さんも宿泊されたと紹介していることから、日本で言ったら、帝国ホテルクラスのホテルなのかな。

ちなみに、こちらの1階にあるジャズバーはとても有名だそうです。何がどう有名なのか具体的なことはわかりませんが。

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そろそろ、外灘散歩も自分で決めた終点に近づきました。

ニュース番組の現地中継映像では、上海=テレビ塔のイメージしかありません。

でも、黄浦江の向こうへ渡りたいとは全然、思わない。

テレビ塔も超高層ビルも見上げるのは好きですが、そこから見下ろす観光欲求は、湧かない。

見納めですね。

さよなら、テレビ塔

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向かって左手前の建物が、外灘27号。
外灘数列番号のラストです。ゃ、ラストか否か明確ではありませんが、ガイドブックでは、27号までです、紹介は。

ザ・ハウス・オブ・ルーズベルト 竣工・1920年

英国最大の銀行だったジャーマン・マゼソン銀行としてネオ・ルネサンス様式で建てられたもの。

長く閉鎖されていたそうですが、2010年にルーズベルト家によってラグジュアリービルにリノベーションされた。

ラグジュアリービルって、この場合、アメリカの最高級を集めたことを意味しているらしい。

ルーズベルト家と聞いてもピンときませんが、“The” が付くのですから、想像もつかない富豪一族なのでしょう。

ここまで歩いて来て、長期に渡る放置物件や閉鎖物件は一棟もなかったのには、外灘27号復活が大きく貢献していると思う。ザ・ルーズベルト家の挑戦に感謝します

洋館の中には、自分の両親と同世代の建物が存在していて、しかも現役更新中な姿を眺められて楽しかった❗

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さて。散歩の折り返しは道を変えます。

その前に、空港以来のゴミ箱、再登場。

分別は変わりなく、リサイクルか非リサイクルの二分類。

その2つのゴミ箱を接合する部分に禁煙マークのようなシールが小さく貼ってあります。

よく見ると、その小さな窓の中には吸殻が入っている。

シールの絵柄には斜線が走っているので、イコール禁煙と思いがちですが、深読みかもしれないけれど、「吸殻のポイ捨て禁止」と示しているのではないでしょうか。

ここの遊歩道に限らず、昨日の豫園や豫園を往復する道すがらにも数メートル置きに設置されていたゴミ箱はみなこの形式で、シールが貼られた小窓の中には吸殻が詰まっていました。

ということで、外灘道路を横断する前に、ここで一服 (^。^)y-~

上海 二日目の朝

5/31 2015
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前夜、11時に寝たせいか、目覚ましなしで、5時起床。

見事に人気も無く、クルマも姿を消した外灘は、密閉されたペアガラス越しでも、静けさにつつまれていることが感じとれます。

予報では、今日は晴天のはずですが、これは朝靄なのか、自然清浄しきれなかったスモッグなのだろうか。

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ブレックファーストは、7時スタート。

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入ってすぐの中央テーブルは乳製品コーナー。

「ぁ。ブルーチーズ

ざっと見回しても結構な品揃えです。オムレツや温かい麺類もオーダーで出来立てをいただけるようです。

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色々目移りしながらも、ブルーチーズをメインに展開する品選び。

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中華料理のラインナップは、朝からパワフル。

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この殻つきゆで玉子は、豚の角煮をもっと濃くしたような匂いが立っていて、つい1個、チョイス

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ゆで玉子は、匂い以上に実際にとても濃い味付けでした。

パンで済ませたつもりの朝食ですが、背後に置かれていた “おかゆ” を一膳いただくことに。

ほとんど塩分なしの白粥に砕いたゆで玉子をトッピングしたら、朝から「オイスィー❗」入りました

にしても、強めな八角の匂いは両手指先から一日中消えなかった

The Bund(外灘) 夜景

上海初日の〆で、一番の楽しみだった夜景に魅了されました。(5/30 2015)

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豫園散策から戻り、そろそろ日没の頃はまだコントラストの弱いソフトな景色ですが、日中の曇天景色よりかはメリハリを感じられるようになりました。

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まずは、半身浴をしながら景色の変化を楽しみましょう。

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本当は、バスタブに浸かりながらのシャンパン。そして、持参したタブレットで映画「ラスト・エンペラー」観賞を企んでいました。

Play ストアでレンタルしたつもりの映画は、クレジット決済を済ますだけでは完了じゃないんですね。初めての試みだったので、肝心の『ダウンロード』をしていなかった

「そうだったのか……」

この期に及んで「仕方ない」と、観賞は諦めることにしました。

シャンパンも「風呂上がり」に格下げ

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しかし、夜のとばりにつつまれる外灘は、もう宝石のようにキラキラしていて、企みが叶わなかったことの傷は浅いと結論。

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高層ビルが放つ照明デザインは「どんだけ自分好きなの>上海」と思いながら、次々変化するメッセージを追っていると「ここはホントに中国なのだろうか?」とさえ思うようになります。

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キラキラの構成要素はビルの照明やライトアップだけでなく、ゆったりと流れる黄浦江の川面やその脇を連ねる光の帯を絶やさないクルマのライトが相俟っている。

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バスルームも照明を落とすと夜景と一体化したよう。

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夜の10時を過ぎても行き交う遊覧船の数は変わらない。

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階下の遊覧船発着所から家路に着く人々は、まだまだサタデーナイトを終わらせないのかも。

ワタシは日本時間3時半起床でやって来たせいか、上海時間の23時にはとうとう、ベッドに沈みました

初日のディナーは南翔饅頭店@豫園で

一人旅では往々にして「何を食べるか」意欲を持っても、その品揃えやボリュームによっては断念せざるを得ないこともあるけれど、例えば “飲茶” のようなお店だと、いわゆる中華料理店よりも遥かに入りやすい。

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南翔饅頭店

飲茶店と言えるかわかりませんが、湖心亭を囲む建物の1つで、午前中から営業している小籠包が美味しい人気店。

午後は6時を過ぎると混雑するようだ。

また、当店は、1階、2階、3階で、店舗様式が異なるそうで、店内で食事が出来るのは2階以上だそうです。

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このテイクアウト専用行列は1階正面まで続く長蛇で、2階以上でお食事するための階段を見通せないほどです、常時。

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湯気がほわんと立ち込める調理場では、黙々と小籠包が作られています。どうやら、テイクアウト分も店内食事分もこの調理場で賄われているようです。

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では、上階へ。

外から見上げると、階層が明確ではないので、上がりながらの様子見です。

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漢字を音読出来なくとも字面と矢印で、「この付近で20分待ち」を表示しているのだろうと推測出来ます。

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店名が違うようですが、系列なのだろうか。

フロアと区分によって、同じメニューでも価格が違うと聞いていますが、いくら6時前の入店とは言え、ポツポツ空席があるお店には入る気になれません。

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これ以上上層階はないので、ここが同じメニューでも一番高いお店のようです。

混雑はしていませんが、ほぼ満席。

「one person」のワタシが2人テーブルに案内されて一旦、満席になりました。

一番高いことを承知出来るわけは、手持ちの現金が 250元あるからです。

ここはお一人様 80元は消費しないといけないらしいですので、250元あれば、何とかなるでしょう。

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創建 干光緒 26 年 というのは、創業何年経つのだろう?

ゃ、それよりも、メニュー表紙と同じデザインでパッケージングされた紙おしぼりが出されたことに感激したです❗

それだけで、ここは当りです

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まずは、評判の大・小籠包

メニューは中・日・英語併記だったので、迷わずに注文できた「蟹みそ入りスープ饅頭」です。

この中央に差し込まれたストローで、最初はスープを吸い上げるようです。

熱いので、出されていきなりの吸い上げは要注意❗

美味しいかって?

驚く美味さとは、正直言えなかった。

このデカさに感激出来れば、1度だけ体験する価値はあると言っておきましょう

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ビールは青島ビール。

瓶だし、キレイなグラスを出されたし、これも好評価になりますよ

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サラダ代わりに注文した火の通った「レタス炒め」

特製のオイスターソース炒めかな。

オイスィー❗

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これは日本語漢字での表示がなかったので、「Shao-Mai with Cereal」

シャオマイって、鳥栖で初めて食べたシャオマイ弁当のシャオマイかな。

メニュー写真を見る限り、雑穀米の一口シウマイのように思えて、しかも、1個 4元だったので、2個注文。

〆の炭水化物としては、お一人様に丁度いい❗

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1階から届けられたのかな、出来立てホヤホヤの「特製豚肉入り小籠包」

オイスィー❗

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お出掛け前に、観光客向けローカル番組 “Action SHANGHAI” で見た、小籠包を美味しくいただく説明に従ってみた。

蒸籠からつまみ上げた小籠包をレンゲに乗せ、その絞り上がった上位部分を一口食べる。

中の餡とともにたっぷりの肉汁が覗ける。

その肉汁を一気に吸い上げる。

うーん、ウマイ❗

そして、残りを一口でほお張る

満足じゃ

ただちょっとだけ残念だったのは、このやり方で食べられたのは6個中、3個だけ。

あとは、だんだんと皮が乾き始めて固くなり、てっぺんを一口噛むと同時に本体と底部分が分離してしまい、中の肉汁がレンゲから零れ落ちそうになる。

慌ててレンゲを口の中に突っ込むしかない。

美味しければ、手順を割愛してもオッケー、ですよ

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大・小籠包の蟹みそスープは思ったほどの量はなく、中味が空洞化すると、肉厚な皮の乾きは速く、しかもかなり固くなる。

いっそ、ひっくり返して、スープがよく染みている底皮部分だけを切り分けていただきたいと思ったです。

おしぼりまで用意されているので、手を使ってどのように食べても構わないだろうと思ったのですが、固くなった皮がピッタリと蒸籠にはまっていて、ひっくり返すことは成りませんでした

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そうこうして、6個の小籠包は軽く完食しました。

思うに、次回のチャンスがあるとしたら、大・小籠包ではなく、餡の異なる蟹肉入りとかアワビ餡の小籠包を追加した方がその肉汁を味わえるし、完食は必ず出来ると思う、一人でも

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途中切り替えた紹興酒。

古越龍山って銘柄なのかな。5年ものですので、メニューの中でも一番安い紹興酒ですが、注文した単品の中では最も高額の1本 48元、500ml でした。

口当たり、のど越し共にさらっとして飲みやすかった。

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忘れられたかと思ったほど、期せずして真打ちとなった「カンラン菜と竹の子の和え物」

カンラン菜とは、Chinese Broccoli だそうです。

とてもさっぱりしている。

お出汁は何で取っているのかな。

お上品な薄味と言ってしまうと、特徴のない味気ないもののようですが、それとは紙一重で「美味しい」の仲間入りを果す食べ物だったです。

3/4。ほとんど飲めていない紹興酒をテイクアウトにしてもらって、早めの晩餐はお開き。

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来た道順をなぞることなく、豫園老街を外灘(外たん)方向に見える高層ビルを頼りに抜けることにしました。

様々な店舗が並ぶ中で目に留まったショーケース。

たぶん、オフィシャルではないと思います。

本物か否かよりも気になったのは、鉄腕アトム。

マレーシアのマラッカで見掛けた鉄腕アトムのお面よりかは比べようもないほど良く出来ている。

ご当地では、あんなに昔のアニメも認知されているのだろうか?

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裏道のような通りに出ても、視野には高層ビルが入っているので、もう、地図を広げることはしません。

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立ち止まって目を凝らして見たのは、連なる屋根部分の模様。

中国語では何というのでしょう。

日本語では「ラーメン丼の縁取り模様みたいなヤツ」という表現しか言えません。

ラファエロが、フォロノマーノに埋もれていた古代ギリシャ時代の遺跡を発掘して発見した模様。彼は “グロテスク” 模様と称し、インスパイアされたその模様をバチカンで請け負ったお仕事 “アテナイの聖堂” やファルネジーナ宮のプシュケの間に描いたフレスコ画などで縁取っている。

今見えている模様の由来も古代ギリシャの遺跡の影響がシルクロードを渡って来たものなのだろうか。

それとも、格子芸術の影響で独自に広まったものなのだろうか。

酔狂な思いを馳せるのも、案外と上海と馬が合うってことなのかも。

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商店街と言えるほどの規模ではないですが、この辺りの生活を担っているんだろうなぁ。

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さらに横丁に入ってみる。

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去年の初バンコク以来、電線に目覚めたワタクシ

なんでこんなにごちゃごちゃしているんだろうという素朴な疑問に答えを求めるつもりはありません。ただ、このごちゃごちゃ感に、東南アジアの逞しさを感じるんです、いつ、どこで遭遇しても。

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上海では、電線を超える逞しい光景を見つけてしまったかな。「何でもアリ」を象徴している気がします、あのモップは

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古城公園を抜けるのは、帰路のショートカットになります。

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宿泊ホテルが建つ外灘(外たん)に出ました。

路駐ならず、ズラリと歩道駐

これは逞しさではなく図々しいと感じる残念な光景です。

そろそろ日没。

いよいよ夜景観賞だわ

いよいよ初観光、豫園へ

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宿泊ホテルを出て改めて、正面に望む外灘(外たん)風景。窓ガラスを通さない直の現実も曇天に色彩が沈められている。

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これが宿泊ホテル、レ スイート オリエント。
20階くらいあるのかな、フロアは。

ワタシのお部屋は喫煙可なので低層の6階でした。

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さてと。『豫園』を徒歩で目指します。

持参した複数のガイドブックの中で、“まっぷる” の街歩き用詳細地図を頼りに「新永安路」を進むことにした。

この道標は、何気に優れもの。

通り名の両脇、左右に記されているアルファベット E. W. S. N. は、東西南北を表しています。

至るところに立つ案内道標は共通様式で、現実の道路も基本的に東西、もしくは南北に進める造りになっているので、東西南北をきちんと示しているマップを照らし合わすことが出来れば、スマホのGoogleマップ + GPS が電波事情で使えない悪条件下でも、迷子にならず、目的地に辿れます

※この学習は、滞在中ずっと役立ちました。

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何かの工事途中のようで、クルマが進入出来ないのはいきなりラッキー

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道路の片側を連ねるレトロな低層ビルは、本来、レンガ造りのデザインがお洒落に見えるはずですのに、強烈な“生活感” を醸し出す洗濯物とその鉄骨物干しの放列が、旅人の好奇心を踊らせます。

洗濯物光景で有名なナポリよりも逞しい生活感があると思う。晴れた日ならもっと、強烈な光景だろうなぁ。

1階は店舗が連なっているのですが、主に布地や手芸、小物を中心とした問屋さんのようです。

これらが、どこで縫製されて商品となるのかわかりませんが、ワタシが着ているチープな服装を仕上げる素材よりも陳腐に見える

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片側問屋街の向かいは工事中の囲いが続いていて、ほぼ完成に近付いている建物は、かなりモダンな佇まい。

“SOHO” か。

あともう少しすると、この辺りは NY のブルックリンを模したような街になるのかな。

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永安路。ここを直進して人民路とぶつかると、目指す豫園はもうすぐなハズ。

この近辺に限ってですが、至るところに見える高層ビルが、路肩に立つ道標と同等の案内力を持っていると思います。

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人民路は思いの外幅広で交通量も多く、途中、信号のない場所で横断することは、初上海到着数時間のワタシには到底出来ず、この豫園目印の門が建つ交差点までやって来ました。

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交差点を渡って振り返ると、外灘(外たん)風景を織り成す高層ビル群とは位置の異なる方角にも個性的な高層ビルが建っていることに気が付きました。

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豫園というのは、その名が銘々された庭園のことだと思うのですが、庭園を取り囲む一帯も広義の豫園と言っても間違いではないと思います。

しかし、豫園に建立されている歴史的な建築物とそれを模した飲食店や土産物店などの建物との区別は、パッと見、わかりません

近付いて、最もらしい古語のような漢字で綴られた看板を見上げて凝視しないと区別は難しい。

ちなみに、上の写真は店舗です。(笑)

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様々なデザインの高層ビルを見ますが、まるで宗教団体のビルのような姿をここで見るとは意外です。

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ともかく、進んで見ましょう。

「豫園」「湖心亭」「豫園老街」方面を示す矢印に従うことにしました。

午後も3時を回っていて、しかも曇天なので豫園(庭園)見学は断念しますが、なんとなく、漢字の字面からその名所をイメージできる湖心亭と豫園老街を見て歩けたら、「豫園に行ったよ❗」と言えるでしょう。

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と決めた直後、最初に識別出来たのは、ハーゲンダッツ・豫園店でした

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もう、豫園老街を歩いているのか。
模写店舗も含めて、この年代物建築物が建ち並ぶエリアを「古い=老」と表現する通りなのだと思うことにした。

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これは、飲食店ではなさそう。

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これは、お店の置物。

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おぉ。この光景は、沢山見掛けた豫園レポに必ず紹介されていた。

ワタシは、迷子になっていない❗

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おぉ。おぉー。

おそらく、湖心亭だ❗

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湖心亭と称するのは、池のことなのか、池と池を囲む建物を含めているのかよくわかりませんが、観光客はこの辺りに最も押し寄せています。

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店舗なのだろうか。周囲の人が多過ぎて、確かめられず。

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このような建築様式を何というのか知りませんが、見上げたときの威風堂々とした姿は、その当時には手を合わせてしまうほどのありがたみがあったんじゃないかな。

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正面を向く屋根には、守護神のような像が並んで立っている。

守護神なのか、ご利益をもたらすのか、福を呼ぶのか、それとも三者三様の意味をもたらす使者像なのか。

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古来の小さなエリアの背景に、避けようのない高層ビルを望む。

中国って、広大な大地に立国していると思っているのに、上海って、実は観光スポットがコンパクトに納まっているんじゃないかと、初日の第一歩で感じてしまいました。

さらに、見えている高層ビルのお陰で、宿泊ホテルの方面もわかり、帰路を迷うこともないと安心をもたらしてくれます。

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それにしても、こういうのを何造りというのか、様式を知らないことを残念に思うのと同時に、醸し出す雰囲気に好印象を抱くのは、九州の長崎辺りを思い起こす佇まいに見えるからなのだと思った。ここは、「中国伝来」の発祥の1つなのかもしれない。

と、上ばかり眺めていたのですがふと、若い母親が2〜3才のちょこまかした幼児を抱き上げる気配がありました。見ていると、手慣れた動作で片手でその男児の両足を掴み、もう片方の手でパンツを下げた。

そして、豫園の庭園を仕切る白い土壁に向かって、抱えた幼児ごとしゃがんだ。

もう、これ以上を見届ける必要はないけれど、噂は本当だったんだと知ってしまいました。

よろしくないですねー、こういう習慣は。


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