田子坊を出て、地下鉄最寄り駅「打浦橋」から2駅、「肇嘉浜駅」に戻れば、宿泊ホテルは徒歩5〜6分と思われます。

手荷物があるわけでもなく、ホテルに戻って再び、夕食に出直すのも面倒ですし、ちょっとした小物のお土産を見つけたい気持ちもあるし、トイレ休憩もしたい。

「そうだ。上海・三越に行こう。」と思い付く。

上海・三越は花園飯店(Okura Garden Hotel Shanghai)内で営業している。

まっぷるの付録マップを広げてみる。

地下鉄を利用すると乗り換えながらの遠回り。

タクシーなら、今いる田子坊前に一番近い大通り「瑞金二路」を直進して、上海随一の目抜通り「淮海中路」と交差するとすぐ近くに、花園飯店はあります。

ここでは、クルマは左ハンドルの右側通行だ。

進行方向、右側の歩道で空車タクシーを待つ。

腰より少し上くらいに片手を挙げて意思表示をすれば、停められるはず。

うー。挙げても、挙げても、ワタシの立ち位置よりも手前に人が次々と現れて、先取りされてしまう。

タクシー乗り場が設置されているわけではないので、手前に立つ先取り合戦となる。

そういうのは苦手だよ

しばらく手を挙げるのを休んで様子見。

すると、幸運なことに、ワタシの前でお客を乗せたタクシーが止まり、お客が下りてきた。

すかさず、公共交通カードをかざしながら、Please!

行き先は、マップ上の花園飯店を指差しです。

あー、ヨカッタとシートに沈むのも束の間。

このオッサン、どーよ。

メーターを確認しようと視線を向けると、メーター上部にスマホを固定しているんだけど、そのスマホ待受画面が外人女性のヌード写真だった

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それでも、無事に花園飯店に到着。

おぉぉ❗ナント立派なホテルなんだ

オッサンは全く悪びれることなく、正確にお車寄せで停まった。

タクシーを下りると、背筋を伸ばして、制服制帽のお車係に “Could you tel me, where is Mitsukoshi Department ?” と尋ねる。

すると、「1階にございます。(^-^)」というお答え。

ひぃー。

今、ワタシの錆かかった脳みそとお口は、乏しい英単語が太いパイプとなって繋がっているのに、そのパイプがポキッと折れたみたいだ

ワタシは係を日本人か現地の方か判明できないのに、彼はワタシを一目で日本人とわかるのですね

複数のお車係、ドアマンたちに会釈しながらロビーへ。

ゴージャスなシャンデリアに照らされ暖色に包まれるロビーでは、コンデジを取り出すのも憚れる

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一旦外に出て、もう一度、建物を見上げてみた。

この本館は間違いなく、租界時代の洋館です。
(後に調べたら、竣工 1926年だそうです。)

いいなぁ、こういう豪壮かつ絢爛な建築様式。

ザ・本物❗ですよねー。

再び中へ。

三越の店員さんたちの制服は、日本と同じ。

もう、少しの間は頭を日本語モードに戻そう。

楽チン、楽チン

ちょこっと店内を冷やかしてから、お手洗いを拝借。

やっぱ、ホッとしますねー、日本のデパートのお手洗いは

ローマ三越にも何度か立ち寄ったことがありますが、ローマ店は日本人観光客に特化した品揃えでした。

ここ上海店は、半分は中国人観光客に向けて、日本ブランドが並んでいます。

いくつかのブースに分かれている1つは、入り口にピンクや水色のランドセルが陳列されていて、『今』を感じました。

お手洗い拝借のお礼も兼ねて、ワタシも小さな三越プリントされた紙のお手提げをぶら下げて、花園飯店を後にしました。

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外はもう、日が暮れています。

花園飯店の門前、茂名南路は、ワタシが思い描くフランス租界の佇まいを醸し出している。

と、うっとりするのも、3度も行ったり来たりを繰り返すと、さすがに焦ります。

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実は「来たついでに、行ける」と思いついたお店をどうしても、見つけられない。

「上海灘」という雑貨店。

ララチッタに載っていたお店です。

「ティーの香りがするソープ」がホスィと思ったんですよね、自分用にも友人へのお土産にも。

住所は正にこの並びなのです。

やがて、紳士服店から初老の紳士が出て来られ、ワタシに流暢な日本語で「何をお探しですか?」と尋ねてくれた。

紳士は流暢を越えて、母国語のように完璧な日本語を続けて、ワタシの目的が載っているララチッタを手にしてくださった。

「ははーん。わかりましたよ。」と言って、紳士のお店の2〜3軒隣のブティックまで案内すると、店内の係に何やら用件を伝えてくれました。

もう、腰を90度に折って、何度もお礼を申し上げましたよ、紳士に。

目的の上海灘は、そのブティックの二階で営業していたのです。

1階に並ぶお店と住所番号表示しか見ていなかったワタシにはたどり着けなかったのも納得で

それにしても、紳士の口利きのお陰で、丁重な扱いを受けているような気がします。

ララチッタに載っているソープはもう、販売されていないことを告げられました。

代わりに気を引くような雑貨がないか、少し店内を歩き回りましたが、ソープはなくとも、記載コメントに偽りはなく「品質に自信ありの高級雑貨」という文面通りの陳列物に気が引けてしまいました

「もう一日いるので、もう少し考えて、また来ます(^o^;)」と言うと、全然オッケーな満面の笑みで、ワタシを見送ってくれました。ふー

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お店出て10mも歩かずに茂名南路と交差する淮海中路まで戻りました。

この映画館も租界時代の建物ですね、きっと。

CATHAYか…… 根拠はないですが、租界時代から受け継ぐ名称のような気がします。

調べると、竣工 1932年。

租界時代でしたね

本日の租界時代散策の〆です。

さ、帰ろっか。

もう、レストラン探しも面倒だし、何となく “米粒” が食べたい = 炒飯かなという気分なので、ホテルの中華レストランでもいっかという結論。

賑やかな淮海中路は、地下鉄1号線が走っていて、道に沿っていくつかの駅があります。

1号線一本で、宿泊ホテル最寄り駅「衡山路」までは「陜西南路駅」から2つ目です。

なぜかわかりませんが、改札手前のセキュリティは、手を改札に促す振りをして、ノーチェック。

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ホテル本館1階にある中華レストラン。

ホテルに負けず劣らず、物々しい装飾の店内。

テーブルに着いて、用意されたメニューを開くと、これまたゴージャス。

単価の高すぎる一品や2〜3人前はある単品など、どれも注文しようのないものばかり。そんなはずは……

お部屋でたまたま見たパンフに、このお店の紹介があった。

「へー。チャーハンは Fried Riceっていうんだ。春巻は、まんま Spring Roll だ (笑)」という記憶が役立ったというか、たぶん、安価なアラカルト・メニューは別にあるんだと思いながら、「Fried Rice and Spring Roll. and, 青島Beer Please ! 」と告げると、オッケーだった。

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瓶じゃないのは残念でしたが、適度に冷えていて、

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だがしかし。

富士山を型どったような大盛チャーハンには、見ただけで驚いた。

具材が、冷凍のミックスベジタルブルみたいだ。

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一応、エビは見つけた。

日本で普通にいただく冷凍チャーハンの方が、比べようもなく美味と断言出来るわけは、この富士山チャーハンには、塩気が殆ど、ほとーんどないからです。

立派なシェフ帽子を被ったそこの人❗

お塩、振ったかー?

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特製でもなんでもない黒酢と共にお出ましになった春巻。

黒いものが透けて見えますが、正体はキクラゲ。

皮のパリっと感はあるけれど、具材にとろみがないのは、こちらの個性?

「文句は言わずにいただこう」と決めていましたが、本当のことを言うのは文句じゃないですよね。

ひどい中華だった

お部屋に戻って、昨日持ち帰った紹興酒でお口直しが出来てヨカッタ

なんだか、今日は未消化気分を蓄積したように感じるけれど、あとになって思い返すと、変な体験が面白いシーンとしてに甦る気がします