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空模様は起床時(5時)とあまり変わらず。

「だんだんと雲が薄くなって、いつの間にか青空に(^-^)」となってくれたらいいのですが、都合のいい “予感” が強まりません。

それでも、9時になる頃、チェックアウト12時のホテル滞在可能時間を活用して、ホテルからのお出掛けをしてみる。

室内からの視野と地上から見上げる風景では、見上げる方がやはり、高層ビルの長身を実感します。

上海では、朝はお天気条件に関わらず高層ビルの高層階は日々、雲かもやか、はたまたスモッグか、乳白色や鉛色のもくもくスモークに包まれているのだろうか?

眺望をシャットアウトされる高層階って、意外にストレス溜まりそうだ。

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外灘(外たん)散歩。

ここに来るまでは、外灘って、土手を意味しているのだろうと思っていました。

帰国してもしばらく、外たんの「たん」を漢字変換できず、常用漢字ではないのかもしれないと諦めていました。

ふと、たんでは変換できなくともこれって「灘(なだ)」だよね?と気付く。

灘と言えば、「灘の生一本」

それじゃ、この風景と関連付けるのに無理がある。

漢和辞典で「灘」の語意を調べてみた。

簡単に言うと、(1) 瀬、早瀬 (2) 中洲 (3) 水辺、岸 という意味を含んでいる。

黄浦江(川)の川っ縁ってことですね。

そして、その外側という意味を追加して「外灘」と呼称するのは、「川っ縁エリア」ってことで、理解しよう。

今、立っている。歩く。見渡す。

というここが、外灘

「外灘 ≠ 土手」土手とは微妙に異なるんだね。

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レ スイート オリエント ホテルから近い順に、「租界」と言われる19世紀から20世紀初頭に建てられた洋館を見て行こう。

黄浦江に沿って建ち並ぶ洋館では、外国人居留地区として第二次大戦中に消滅するまで、外国人特権と栄華を惜しみなく極めていたようです。

外側からだけですが、その懐古趣味は伝わります。

プラタナスの並木に半分隠れて見えるビルは、「中国太平洋保険公司 (旧 マクベインビル)」

ガイドブックによりますと外灘1号。竣工・1913〜1916年

洋館の並びには洋館の固有名称とは別に、この外灘1号から順に数列呼称が存在します。おそらく便宜上の序列で、竣工順ではありません。

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外灘2号
ウォルドルフ・アストリア上海 竣工・1910年

東アジア初進出となるヒルトン系列の最高級ホテルだそうです。2011年4月のオープンで、後方にそびえ建つのは新館タワー。

ちなみに、シングル、ツイン共に一泊、2900元(およそ、¥58,000)からの5ツ星ホテル。

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外灘10〜12号
上海浦東発展銀行 竣工・1923年
(向かって手前のドームが乗っている建物)

内部の装飾は相当に豪華らしく、天井のモザイク画は必見と記述するガイドブックもあります。

今日が日曜日でなければ、見学がてら両替に入ってもいいかなと思いましたが、今朝、宿泊ホテルでさっさと両替しちゃいました。

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外灘6号
旧 中国通商銀行 竣工・1897年
外灘最古のゴシック建築で、現在は商業ビルとして運営。

背後に見える高層ビル。てっぺんがパイナップルの頭みたいなデザイン。昨日、豫園に行ったときに見掛けた。以後、「あのパイナップル・ビルの近くに豫園がある❗」というワタシのランドマークとなりました

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向かって左、外灘3号。
ありゃりゃ。撮影順は、数列順を無視した行ったり来たりの散歩だったようです。

旧 ユニオン・アシュアランスビル。竣工・1916年
“まっぷる” によりますと、セレブ御用達の複合施設だそうです。

そう言えばまだ、ご当地セレブとは遭遇していない。

同じく上の写真の手前の建物は、外灘5号。

おや? 4=四 はタブー数字なのだろうか?

13号 はある…… ってことは、西洋タブー数字は存在するわけで、租界繁栄当時には、建物の数字序列呼称はなかったのかもしれない。戦後の改革改善の一環なのかも。

この外灘5号の竣工は 1925年

旧 日清汽船上海支店。やっと、日系ビルを見ました。東京駅の丸の内側にあっても違和感のない建築様式です。

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遊歩道は大分、人通りが増えてきました。

まだ、10時前だったと思いますが、日曜の午前、上海の人々にも気持ちのいいお散歩コースなのでしょう。ただ、地下鉄最寄り駅はかなり離れているはずです。彼らのお散歩はどこからスタートしているのだろうか?

ワタシのスタート地点の方向に振り向くと、レ スイート オリエント ホテルと道を挟んで隣の金融ビルは、実はかなりの高層ビルだったんですね。

先端デザインが逆立ち人魚のウロコのような特徴がある。これって、豫園からも散々眺めたよ

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遊歩道には、こうしたパラソルを立てた売店が一定間隔で並んでいます。

撮ったデジタル写真を1枚20元(だったような記憶)で、その場でプリントしてくれるみたいです。

そのお店付近をちょこまかしている男児。このヘアスタイルは、上海では
トレンドらしい。豫園でもよく見掛けた。

水筒持参は鉄板ですね、お母さん。

そして、祖父母、両親、幼児と三代揃っての一族行動も定番。

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時計台が目立つ建物が、西洋タブー数字の外灘13号。

上海海関 竣工・1927年

外国船への徴税事務を行う税関として建てられた。。現在も税関だそうです。

時計台は、15分毎に1回鐘を鳴らすとのことですが、そう言えば、聞いた気がします。

上海海関の手前に見える白っぽい建物が、外灘14号。

上海市総工会、 旧 交通銀行。竣工・1940年

外灘に並ぶ歴史的洋館の中で一番新しい。

ガイドブックのララチッタでは「直線的なアールデコ様式」と記述されていますが、これにはまっぷるの「ドイツ風ルネサンス様式」という説明の方がしっくりします。ツーバイフォー なイメージです。

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向こう岸は、緩やかなカーブの先が開けて見えます。

ヨットの帆のようなシルエットがうっすらと見えます。

なんだか、横浜のみなとみらいエリアにあるインターコンチを思い出す風景だわ。海じゃなくて川なのに、港でもないと思うのに、海っぽく、港っぽく見える。

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再び散歩のスタート地点を振り返る。

宿泊ホテルもデザインホテルなので外灘に並ぶ洋館と違和感がありませんが、その先は、近代的高層ビルが建ち並んでいます。

しかし、ちょっと画像処理をすると、ずーっと見渡す限り第二次大戦以前へタイムスリップしたように見えるでしょ?

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外灘17号
正面上部にアルファベット文字「A I A」が掲げられている建物は、文字通りAIAビルです。旧 ノース・チャイナ・デイリーニュース社。竣工・1923年

その向こう、向かって右側に見える尖り屋根が印象的な建物は、外灘20号。

フェアモント・ピース・ホテル 竣工・1929年

ユダヤ系財閥サッスーン家により建造された銀行。1956年より現行のホテルになった。数年前にもリニューアルを施されていて、風格漂うクラシックホテルという触れ込みは堂々としたものです。

かつては、チャーリー・チャップリンや周恩来さんも宿泊されたと紹介していることから、日本で言ったら、帝国ホテルクラスのホテルなのかな。

ちなみに、こちらの1階にあるジャズバーはとても有名だそうです。何がどう有名なのか具体的なことはわかりませんが。

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そろそろ、外灘散歩も自分で決めた終点に近づきました。

ニュース番組の現地中継映像では、上海=テレビ塔のイメージしかありません。

でも、黄浦江の向こうへ渡りたいとは全然、思わない。

テレビ塔も超高層ビルも見上げるのは好きですが、そこから見下ろす観光欲求は、湧かない。

見納めですね。

さよなら、テレビ塔

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向かって左手前の建物が、外灘27号。
外灘数列番号のラストです。ゃ、ラストか否か明確ではありませんが、ガイドブックでは、27号までです、紹介は。

ザ・ハウス・オブ・ルーズベルト 竣工・1920年

英国最大の銀行だったジャーマン・マゼソン銀行としてネオ・ルネサンス様式で建てられたもの。

長く閉鎖されていたそうですが、2010年にルーズベルト家によってラグジュアリービルにリノベーションされた。

ラグジュアリービルって、この場合、アメリカの最高級を集めたことを意味しているらしい。

ルーズベルト家と聞いてもピンときませんが、“The” が付くのですから、想像もつかない富豪一族なのでしょう。

ここまで歩いて来て、長期に渡る放置物件や閉鎖物件は一棟もなかったのには、外灘27号復活が大きく貢献していると思う。ザ・ルーズベルト家の挑戦に感謝します

洋館の中には、自分の両親と同世代の建物が存在していて、しかも現役更新中な姿を眺められて楽しかった❗

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さて。散歩の折り返しは道を変えます。

その前に、空港以来のゴミ箱、再登場。

分別は変わりなく、リサイクルか非リサイクルの二分類。

その2つのゴミ箱を接合する部分に禁煙マークのようなシールが小さく貼ってあります。

よく見ると、その小さな窓の中には吸殻が入っている。

シールの絵柄には斜線が走っているので、イコール禁煙と思いがちですが、深読みかもしれないけれど、「吸殻のポイ捨て禁止」と示しているのではないでしょうか。

ここの遊歩道に限らず、昨日の豫園や豫園を往復する道すがらにも数メートル置きに設置されていたゴミ箱はみなこの形式で、シールが貼られた小窓の中には吸殻が詰まっていました。

ということで、外灘道路を横断する前に、ここで一服 (^。^)y-~