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6月2日@上海

朝からの雨は、いわゆる『悪天候』を覚悟するほどではなかったけれど、まず、D81ゲートで ANA を見てホッとしたです。

浦東(上海)国際空港と上海市内のアクセス手段は料金の高い順から、タクシー、リニアモーターカー、エアポートバス、そして、地下鉄があり、タクシーでも140〜200元(¥2700〜3800)と抵抗のない額ですが、エアポートバス料金は宿泊ホテル最寄りの静安寺〜浦東直通コースは 22元(¥420)で、荷物も楽に運べる。

2〜3日目の二泊も「ここに決めてヨカッタ!」と思えるホテルでした。街歩き観光にはとてもアクセス条件が良く、静安寺にも地下鉄二駅分ほどに位置しており、偶然の選択に幸運を感じていたのですが……

静安寺からエアポートバスで浦東(上海)国際空港まで、あらゆるガイドブックやネット情報によると5〜60分と記されているけれど、朝の通勤渋滞の時間帯を考慮して、9時前にはバスに乗ろうと行動開始。

8時を10分過ぎた頃、チェックアウト。

『上海機場城市航(立+占)桜』と手書きメモを提示してタクシーを頼んだ。

しかし!

メモを理解してくれない受付係に「エアポートバスに乗りたいので静安寺駅近くまで行きたい」と補足すると、なぜだか、空港までのタクシーと勘違いされた。

「違う、違う。静安寺です!」と正すと、“traffic” で、30分から1時間くらい待つけどいいですか?と言う。

「ぇ」と腑に落ちない反応をすると、地下鉄最寄駅から乗り継いで行くことを勧められた。

「えっえー

傍らのスーツケースとリュック、トートバッグを示して、「こんなに荷物があって、通勤ラッシュの地下鉄には乗れないです!」

Please, please !!

と哀願するとやっと、電話をかけてくれた。

30〜60分待ちは大袈裟に言ってるのだろうとたかをくくって待つこと15分。

係が改めて、諭すように地下鉄移動を提案してきた。

ホテルから徒歩3分くらいの衝(真ん中は重ではなく、魚みたいな字)山路から、一駅乗って乗り換えて、さらに一駅目が静安寺駅なので、近いと言えば近いのだけど、これらの荷物を持って利用するなんて、迷惑者は明らか。

それでも係は、近すぎて、タクシーは嫌がると言うではありませんか

勝手にエアポート直行タクシーと勘違いして即座に受話器を手にしようしたのに……

もう、この係は本気でタクシー呼ぶ気ないんだと判断せざるを得ない。

なんという4つ星ホテルなんだ

雨が小休止したのを見計らって、見切りをつけて地下鉄駅に向かった。

一駅目までは何とかなった。

乗換え経路をゴロゴロしながらホームにたどり着くと、さらに混み合った電車が到着。

「迷惑者ですみません」と思いながら、ワタシより後列の乗客に先を譲って最後に乗ることにした。

ドア付近にスーツケースを置けるスペースを見つけて、ヨイショと置いた途端、ドアが閉まった

駆け込み乗車をしたわけじゃないのに『ガーン』とドアが頭を挟んだ。( ̄▽ ̄;)

「うっそー」と怯むと頭は抜けたけど、ガンガン、ガンっとバウンドするように右肩、二の腕、腕と下がりながらも、ドアがワタシを離さない。

何事が起きているのか、理解はしても、手から離れて完全に乗車しているスーツケースとサヨナラするわけにいかないので、敢えて挟まれた腕を抜かなかった。( ̄▽ ̄;) x ( ̄▽ ̄;)

すると、何のアナウンスも警笛音もなく挟まれているワタシに、中の人々の大半は完全無視。

一部の若い女の人たちがヒステリックな声を上げて、人払いの仕草をしている。

Nobody help me.

絶望的な数十秒の後、ドアが全開した。

瞬間、体全部が車内にワープ。

ところが

左肩に背負っていたトートバッグの持ち手とカーディガンの裾が挟まれている

カーディガンはともかく、横浜FCエンブレムがプリントされたトートバッグ本体がドアの外だ。

中味は、前夜、新天地で巡り合った Bone China の湯飲み茶碗だ。割れ物、Fragile

一向に発車しない電車。

ドアの外のトートバッグを見つめるしかないワタシに文句タレ女たちのエキサイトがヒートアップ。

振り返って、女たちに

“I'm sorry !”

とはっきりと大きな声で言ったら、女たちはあっさりと、黙った。

と同時に再び、ドアが全開し、トートバッグも無事に乗車。

一駅2〜3分、最後の踏ん張り。

決して想定外ではないアクシデントだったよ 。

「あー、やだ、やだ」という思いは、やっとたどり着いたエアポートバス亭で、「第2ターミナルは最後まで降りずに行ってね (^-^)」と英語対応してくれた同乗する若い女の子のお蔭で払拭出来ました

バス乗車は当初の予定より1時間遅れになりましたが、それでもまだ余裕はある。

ちなみに、宿泊ホテルから静安寺って、2.8キロなんですよ。

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4つ星ホテルが乗車拒否を黙認する距離かね。

夕方の渋滞時間帯に、路上で手を上げて拾ったタクシーは、文句も言わずに似たような距離を走ってくれたよ。

という出来事をくぐり抜けて、渋滞も折り込み済みだったようで、正味60分で空港に到着。

空港では、公共交通カード(Suicaのようなカード)の精算と所持金の元を円に exchange する作業を済ませると、さっさと出国。

「ぁ。朝食を食べ忘れてた。」と気がついたけど、ま、いいか。機内食が朝昼兼用だ。

ところが、正しく想定外が発生。

チェックイン時に「ご利用のお客様へ」という案内書を手渡されている。

本日は悪天候のため、航空路混雑が予想され、離陸遅延があるらしい。

案の定、12:35 ゲート前集合の案内をされながら、搭乗開始は13時を過ぎていた。

本来ならば、13:05 出発なのに……

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機内から見る雨模様。

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確かに、見通し悪そう。

だけど、機内にいる限り、落雷や強風などの想像しうる悪天候は感じません。

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帰路は予約通りのエコノミー席。

ウィークデーの中途半端な火曜日だからか、案外と空席が目立った。ワタシの窓側席の並びも2席空席はラッキーと思った。

周囲は、ワタシ以外に日本人は見当たらないほど、中国人ツアー団体が点在している。

彼らも遅延予想案内書を手渡されているいるので、うんともすんとも動かない機内で文句の1つもなく穏やかに過ごされています。

やがて、二度目のアナウンスで未だに管制塔からの出発指示がない旨と共に、特別配慮として、しばらくの間、携帯使用が認められた。

たった数時間のために “1day海外” を追加する気になれなかったので、ワタシのスマホはオブジェ以下。

周囲はザワつくこともなく、ご歓談状態になる。

ツアーは圧倒的におばさま女子率が高い。素朴な雰囲気で小粒なおばさまたちは可愛らしい。

ちょっと驚いたのは、アナウンス後、立ち歩くおばさまたちがみな、マグカップよりも大きなカップや魔法瓶のような昭和の雰囲気たっぷりポットを持ち歩いている。

カップには、何やらの葉っぱがギュっと沈められたお湯が入っているようだ。

保安検査場をどうやってすり抜けて持参したのだろう?

周囲ウォッチングにも飽きた頃、猛烈に空腹を覚える。

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メニューを見る限り、今日は断然、カツカレーだ

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ヤクルトもあるんだ

現地時間、ワタシの時計で 17:00 ジャストに漸く動き始めた

と思いきや、滑走路に差し掛かると「管制塔から、上空風向変化のため、滑走路変更指示がありました」とアナウンスがあり、梯子を外された気分

遂に、再び始動すると、17:19 TAKE OFF

成田空港到着は、21:00 とアナウンス。

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サヨナラ、上海

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雲を突き抜けた上空もどんよりしていて、本当にお天気悪いみたいですね。

いよいよ、待ちに待った機内食タイム。

結果、朝昼夕一緒の本日初のお食事。

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驚くことに、二者択一もなく「本日は、鶏の唐揚げ塩ダレでございます (^-^)」と手渡された

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蓋を開けると、食欲をそそる姿と対面出来て、ま、いっか、です。

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他のおかずも充実しているし

それにしても、揺れた。何度も跳ね上がったよ。

食べ物を口に運ぶ動作も浮いた体が着地するタイミングを計りながらである。

飲み込んだ食材がしっかりと食道を下るのを実感してから、箸を次に進める。

お蔭で、通常の倍の時間をかけていただいたので、とても満腹

落ち着いた頃、CAさんが近づいてきて「今日はご迷惑をお掛けしました。m(__)m 成田到着後のご予定も大幅変更されますよね。」と話し掛けてくれたので、「ぃぇ。家に帰るだけなので構いませんが、横浜まで帰るリムジンバスがあるのかが、ちょっと心配なんです。」と答えた。

すると間髪入れず、「21時台の横浜行きリムジンバスは、おおよそ15分に一本ありますから、間に合いますよ。(^-^)」と教えてくれて、助かった。

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もうすぐ、成田だ

そして、予告通り、21:00 ジャストに機体はボーディングブリッジに接続した。

小走りダッシュ

ブリッジを歩きながらスマホをオン。

即座に、家に電話。

「ただいまー。4時間も機内待機しちゃったけど、ANAでヨカッタよ。狭いLCCだったら耐えられなかったかも。

こんな第一声を発したワタシは、ほぼ冒険を完結できた気分で、リムジンバスの人になりました。